日常の仕事の中でふと思ふ。
アーティストとデザイナーの違いは?
決定的な違いは、
思考点にあると思う。
アーティストは、自分が表現したいものを
1〜100まで自分の思うように作る、
思考点が「自分」にあるに対して、
デザイナーは、相手(お客様)が望むものを表現してあげる
思考点が「相手」にある。
つまり、
「主観」に対して「客観」に位置している。
ただ、相手が望むものを表現する場合に注意が必要になる。
ヒアリングの中から相手の望むものが「絵」として
見えてきた時、一度「立 ち 止 ま る」必要がある。
相手が望むものは、その企業なり人がこれまで見てきたものの中から
イメージされるもので、もしかすると他を知らないだけかもしれない。
そこに、その道のプロの視点と発想を組み込むことができるかどうか。
専門にしている人のほうが相手(素人)よりも多くを見て、情報を得ている。
(素人より見て(得て)いなければ話にならないが…)
だから、ヒアリングで80を掴んだとしても、その実態は20かもしれない。
であれば、20を100にしなければいけない。
それを20だと気づかずに、80だと勘違いして20をプラスすると、
結果として40にしかなっていないことになる。
少なからず、作る側の末端として、
十分に気をつけていきたい。