今から1年ほど前のある朝、
1人タリーズでcoffeeを飲みながらPCをしていると、
斜め向かいのソファのほうから話し声が聞こえてきた。
話は、世界情勢や金融経済など…。
どんな人かと見ると、60代ぐらいのオジサン2人で、
1人は白髪に仕立ての良さそうなシャツに、
決して派手ではないが、センスある腕時計と靴。
もう1人はお固そうな、けどおおらかな雰囲気のある方。
別に聞き耳を立てていたわけではないが、自然と会話が耳に入ってくる。
会話の中からなにか知的な印象を受けた。
何をしている人かな〜と思い、
おそらくどこかの会社の経営者なんじゃないかなと勝手に想像した。
なんでかわからないけど、その時はお話してみたいなと。
けど、いきなり声をかけるもの変だし、
僕もそこまで積極的ではないので、そのまま帰ろうかなと思った。
けどなんか気になって何度も声をかけようか、
けど実は怪しい人だったら、怖い人だったらどうしよう、
やっぱり帰ろうかと心の中で思っていた。
ただ僕の性格上、積極的でないのに
「行かなくて後悔するぐらいなら、行って失敗したほうがいい」
といういつもの想いから、思い切って声をかけた。
「こんにちは」と言って名刺を渡した。
怪訝な顔をされるかなと思っていたのは一瞬で、
じゃあ、こっちに座ったらと言ってもらい、
どんな仕事してるの?と聞かれたので、少しお話した。
話し始めて5分ほど経っただろうか、
お前はいい目をしていると言われ、
白髪のオジサンがいきなり、紹介したい人がいるから
俺について来いといって席を立った。
飲みかけのcoffeeを一気に飲み干し、
先に行くオジサンについていった。
それぞれ自分の車に乗り込み、オジサンの車の後ろを走った。
ついた場所は、すぐ近くの野々市役場。
役場内をスタスタ歩き、受付のお姉さんたちに挨拶しながら、
その後ろを歩いた。
着いたのは広報企画室。
担当の課長を呼び出し、
いきなり、今から課長にプレゼンしろと言う。
とりあえず、PCがあったのでやっている仕事をお話させていただいた。
当時、野々市町から野々市市に変わったところで、
いろんな仕事が想定されたのだろう。
別に仕事をくださいという話ではなかったが、
これもご縁だからと人を紹介していただいた。
その後、その仕事はしていないが、
人との出会いはおもしろい。
その方は、元ある企業の社長で今はリタイアしてのんびり暮らしているらしい。
先日も、仕事で考えがモヤモヤして行き詰まったりした時、
あのオジサンに話聞いてもらいたいなと思ってタリーズに行くと、
たまたまオジサン5人ほどでしゃべっていたので、アドバイスをもらったりした。
話の幅が広く、経営・海外・お金・女・人間関係とおもしろい。
別に連絡先も知らないが、たまにタリーズで会うと少し茶飲み話をする。
今年も1年が始まり、
どこでどんな出会いがあり、誰と出会うか、そんなのはわからない。
それは、引きがあるかどうかにもよる。
じゃあ、引きってなんだ。
ただ、新しいいろんな人と出会うのも大事だが、
今目の前にいる人・お客様を大切にすることが、
引きをもらたしてくれるんじゃあないかと。
さて、自分はできているだろうか。
….…今年もがんばろう!
photo by miya