5月, 2018 | BREST Weblog / by Shuichi Miya
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Monthly Archive: 2018年 5月

0520

日のながい五月になれば、

遥かなる小鳥の歌のこころよく

かの地より こうして遠くはなれては・・・

ジョフレ・リュデルの「カンソ」の始まりのような日。

 

エネルギーを補充するためカメラを持って山へ向かえば、さっそくブルーバードが出迎えてくれる、青と緑の世界。

いい季節になってきた。

 

一歩外へ出れば、予期せぬ出会いや新しい発見が待ち受けている。体感すること、体験することから始まる。

 

喉が乾いていれば、水は体の中にどんどん入っていくが、乾いていなければもう入らない、無理となる。

水と同じように、仕事も「渇望している状態」を作っているかどうか。

0509

先日のイチロー対大谷翔平の対決が幻となって本当に残念だった。今回の対決をシアトルに日帰りで見に行けるプランがあったのでGWの家族サービスも一旦差し置いて単独で行こうと思い、GW前にH.I.Sに駆け込んだが、費用が当初想定の倍以上かかると知り、またGW明けも仕事を休まなければ行けないスケジュールだったので断念したところだった。今後、練習でもいいからイチローを生で一度は見ておきたいと思っている。

なんだろうか、スーパースターや超一流選手は、それぞれ自分のスタイルを持っている。イチローだったら「振り子打法(現在進化系)」、大谷翔平だったら「二刀流」、野茂だったら「トルネード投法」、王だったら「一本足打法」、落合だったら「神主打法」、松井秀喜だったら、んー、「ゴジラ(笑)」。

”バットを振る”、”ボールを投げる” という極めて単純な行為に対して、独自のスタイルを確立している。でも、それらの打法や投法を身につけたから一流になれたのではなく、自分にしかない活かし方を突き詰め、Try&Errorを繰り返した結果だということ。イチローが大谷のマネをしても、うまくいかないし、落合が野茂のマネをしてもうまくいかない(それはそれで見てみたい)

 

何を言いたいか。

 

この単純な行為でさえ、様々な独自スタイルがあるのだから、自分たちの仕事シーンに置き換えてみると、もっと独自スタイルの在り方を生み出せる可能性が無限大にあるんじゃないかということ。

人で例えれば、

売ること・作ること・つなぐこと・考えること・直すこと・書くこと、、、が得意な人。書くことだったら、絵を描くことなのか、字を書くことなのか、、、。字だったら、エッセイなのか、小説なのか、ツイートなのか、キャッチコピーなのか、、、。何を対象にするか、誰に向けてか、メッセージ性は強めか、緩めか固めか、、、。

会社だったら、それらの特性を持った人の集まりに、事業内容、市場ポジション、設備や専門能力などの要素が複合的に絡み合っていて、そこから独自のスタイルを確立していくことになる。これらを紐解き、整理していく行為は、ブランディングにおいても重要な部分だと思っている。

こういった部分から特性が明確となって”思考がクリアな状態”までいけば、後は日々のTry&Errorを繰り返して積み上げていくことになる。野球で言えば日々の練習で正しく調整を図り、より良い状態へ持っていく作業。この状態を「良いコンフォートゾーン」と勝手に名付ける(正しい方向に点を打ち続けられる状態にあること)。逆に「悪いコンフォートゾーン」は、複雑なしがらみや状況もそのままに、挑戦や成長することをやめてちょっとした居心地が良い状態に寄りかかること。

そう考えば、企業ブランディングでの重要な要素は「良いコンフォートゾーンへポジショニングされる状態」とも考えられる。そのポジションもマウントポジションを取れるように徐々に持っていく感じか。

 

BRESTで例えるなら「SHITSURAI -メディカルブランディングプロデュース-」を創業期にローンチした時も、普通にやっていても最初は1人だし、経験もないから市場で勝ち目がないと。その危機感から他にはない特性は一体何なのかを突き詰めた結果、医業経営のコンサル業務に前職時代携わっていたことに行き着き、試行錯誤しながら形を作っていった経緯もある。余談だが医療におけるブランディングでは、「医療法における病院等の広告規制」が関わってくる。つい先日、厚生労働省が医療機関のウェブサイトも広告規制の対象とみなす旨の発表があった。いよいよウェブにも規制が及んできたなという感じで、早速関東圏の医療機関から、その対策相談の連絡が入ってきている。日々、状況や環境も変わっていくので、その対応もしっかりしていきたいと思うところ。

 

話がとっ散らかってきたので、結局何が言いたいかというと、

イチローを生で見たい! もそうですが、

これからも「企業が抱える課題に向き合って、形にしていくこと、笑顔につなげていくこと」が自分たちにできる仕事だと思っています。

 

最後に、

ブランディング支援させていただいている「奏の杜整形外科(かなでのもり)」さんが5月7日に千葉県の津田沼で無事開業されました。これまで順天堂大学病院で実績を積まれ、惜しまれつつも満を持して開業された大沢先生もスタッフも素敵なクリニックです。

Photographer:Jiro Hirayama

Hair Make:Yuzuru miyazawa

0507

先日、あるピザ屋に入った。客席はランチ時間の休日ということもあり、観光客や女性客で満席である。お店は新店。1,500円という一般的な価格帯で一体どんなピザで出てくるのだろう。店内は、まだオペレーションに慣れていない感じが席に着くまでの数秒で感じられる。

 

前菜のサラダ。素材やボリュームもドレッシングソースも悪くないが、ポーションも至って可もなく不可もなくの普通。

メインのピザ。生地、具、焼きたて感も悪くなく普通に美味しいが、味もホールサイズも至って普通。

セットのドリンク。アイスティーは、市販の安いものかと感じさせる。

終了。

なんの感動もない。

 

別に店の雰囲気も悪くないが、この何とも言えない普通感がお店を出た後に不満となっていく。なんならもう一軒行こうかと思う物足りなさ。それは量の問題でもなく。そして、また行きたいとはならない。もう行かないだろう。

 

客の対応で一杯一杯になり、「喜んでもらいたい!」「笑顔になって帰ってもらいたい!」といった感じは伝わらずに、お店を回すこと、コナスことで精一杯。せっかくのOPEN時の絶好のタイミングに。何をしたくてこのお店を出したのだろうとさえ感じてしまう。そして、提供する側は、それで楽しいのだろうかと、余計なことまで考えてしまう。

 

ただ、決して悪意があるわけでなく、依頼者と受注者の間に、「盲目ポイント」があるのでなないかと思う。その「盲目ポイント」に気づかずに商売をしていたら、ある時、サーッとお客様が引いてしまう。だから「お客様目線」が大事だという言葉がある。そういう意味でも飲食店は、普段感じられる生の勉強の場である。

 

あまりネガティブな内容は書かないようにしているが、この感覚はとても重要で自らにも言い聞かせておきたいと思ったので書き留めておくことにした。

 

こう書いていると、「ペルケ」のピザが食べたくなってきた。

そして、「東山和今」にも早く行きたい!

 

※写真は文章と関係ありません。


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