先日、久しぶりに高校時代からの親友から電話があった。
彼は某銀行に勤めていて、金沢〜大阪、今年東京に転勤となり、
ここ2、3年会っていない。久しぶりの電話だった。
何という話ではなく、最近どうだ?という内容で、
お互いの近況を電話なのでかるく話し合い、昔話などで爆笑していた。
そこで、彼から出た何気ない言葉が印象的だった。
「お前のばあちゃん元気か?」という一言。
彼は、僕のばあちゃんに1回しかあっていない。
大学時代、友人数人と夜中まで僕のばあちゃんちで飲んでいたとき、
みんなでウイスキーロックのイッキ勝負になって、彼は完全に潰れて、
夜中の4時にばあちゃんも起きてきて、みんなで看病することになったことがあった。
その記憶から、あの時ばあちゃんにも迷惑かけたけど、最近元気かという話だった。
何気ない昔の思い出話ではあるが、
そこで、相手の状況や近況を感じて、気が回るというか、感じられるというか、
うまく、表現できないが、その言葉に、
人間の深さのようなものを感じた。
僕が逆の立場だったら、おそらくそんな言葉は出てこなかっただろう。
よく思う、感受性という言葉が適切かどうかはわからないが、
相手のことを汲み取ったり、感じ取ったりすることに僕は欠けていると。
自分の感覚から何かを発していくことが感性とするならば、
他人の言動に対して何かを感じる感受性が足りないということに、自分でも気づく。
別に難しいことを考えたい訳ではないが、
要は、
感受性を豊かにできるように、少し意識してみようと思ったという話。
オチなし!