waitな商売なのか、それとも…。 | BREST Weblog / by Shuichi Miya
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0907

事務所の前の駅前ロータリーには、いつもタクシーが結構停まっている。

あまり人通りも少ないせいか、運転手どうし車を降りて立ち話をしている。

ずっといつくるか分からないお客さんを待ちながら…。

 

僕が学生時代、ホテルでバイトしていた時、観光のお客さんが、

「石川県を観光したいので、1日貸し切りのタクシーを用意してくれ」という

依頼がよくあった。そんな時は、依頼するタクシー運転手リストがあり、

そこから、バイトの身でも独断で誰にするか決めて手配する。

そのリストの中でも、大体依頼する運転手は決まっていた。

その運転手は、独自の観光マップをオリジナルで制作し、

観光で来たお客様を喜ばせるスポットをセレクトしている。

そして、そのプランをホテルや旅行会社に提案している。

同じタクシー運転手でも、

単なるお客様の言われた通りの場所に運ぶだけの仕事なのか、

それとも、その日一日をプロデュースする観光プロデューサーなのか。

 

普通のタクシー運転手は、ただお客さんを待っているというイメージがあるし、

実際、ほとんどの運転手はそうだ。つまり、waitな商売をしている。

 

「waitな商売をwaitじゃない商売に変えることを考える」とおもしろくなる。

 

ホテルで依頼していたタクシー運転手は、車の中でいつくるか分からないお客様を

待っているということはしない。

いつも、お客様を乗せる時間の2時間ほど前にホテルに着き、

ロビーでコーヒーをゆったり飲み、優雅な時間を過ごす。

 

同じ商売でも考え方と行動で、現実は変わってくる。

 

例えば、こんなタクシー会社があっても良いと思う。

タクシー会社自社のHPには、運転手の顔写真と人柄が分かるコメントをのせ、

その運転手が得意な観光コースをマップ化し、おすすめの飲食店や

スポットを紹介する。県外や海外から石川県に入るお客様は、

まず、そのサイトを見て、誰に案内してもらいたいか決める。

良ければ、自然と口コミで広がるネット環境はすでにある。

 

タクシー会社に限らず、飲食店でも、不動産屋でも、小売店でも一緒。

 

まずは、当たり前のことを疑ってかからなければいけない。

 

 

 

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