BRESTを法人にした理由を今日、お客様に聞かれた。
本当の理由は、
消費税の免税メリットでもなければ、
給与所得控除を活かすための節税メリットでもなければ、
社会的信用でもなければ、銀行対策でもない。
一番は、
「BREST=宮さん」と思われるのが嫌だったから。
自己顕示欲が弱い方でもないと思うし、
BREST=宮さんと思われて気分が悪いわけではないが、
全体とこれから、として考えた場合、
BRESTは僕のものではなく、主人公は僕だけでなく、
そこにいるみんなのものであり、
主人公は全員であるべきと思っている。
個人のものではない。
ただ、個人事業の場合、とくに最初はそう見られがちになる。
それが嫌だった。だから法人にした。
goosehouseっていう、
シンガーソングライターが集まっているチームがある。
個人的に好きだ。
音楽もそうだけど、このチーム形態がいい。
普通音楽グループは、ボーカル・ギター・ベース・ドラム・ダンサーなど、
役割が決まっている。だから、ボーカルはずっとボーカル、ギターはずっとギターで
ボーカルが主人公だとすると、ギターはずっと主人公になれない。
(BOOWYの氷室と布袋がそんな理由から解散したかは知りませんが)
それに対してgoosehouseは、歌う曲によってメインボーカルになる人が変わったり、
ギターやピアノの役割が変わったり、誰がメインか分からなかったり、
そもそも誰がメインという概念がなかったり。
個として成立しながら、全体で更に引き立つ。
そんな、変幻自在な形態をもっている。
これは、僕らの仕事でも参考になる。
プロジェクト(業務)単位で、メンバーの立ち位置が変わり、
メンバーが変わり臨機応変に変化する。
主人公が絶対的に決まっていない、から面白い。
これからも、時代や社会の流れによって、
体制や組織形態もいろんな形に変わっていくだろう。