今日は、
元ブルガリジャパン社長のセミナーを拝聴しました。
その中で、気になる言葉がありました。
+ +
市場でどんなにチヤホヤされても
絶対に「ブーム」にさせない。
ブランドビジネスは、「ブーム」とともに縮む。
+ +
というものです。
敢えてブームを作らないという考え方。
誰でも知っていて、簡単に手に入るようになれば、
すぐにブームは過ぎ去り、一時の売上だけで終わってしまう。
その上で大事なのが、
Exclusive(知る人ぞ知る)
↓
Prestigious(誰でも知っているけど、なかなか手に入らない)
にしなければいけない。
最近では、WEB広告やFB等でバンバン告知して、
広めれば広めるだけ、知られれば知られるだけいい
的な流れもあったりしますが、
ナショナルブランドの場合、それでも良いかもしれませんが、
プレミアムブランドの場合、同じ事をしてもダメで、
その判断を間違えれば、1日にしてブランドは崩壊してしまう。
規模は全然違うが、
うちの親父は自営業で食品の製造・卸をやっていて、
ある食品がみのもんたのテレビで取り上げられると、
一気にスーパーからその食品が無くなり、
バイヤーから早く卸してくれと電話がかかって来ていた。
商品は手元にあるのに、「今品切れやし、いつ出せるかわからん」
と言っていた。聞くと、
流通をコントロールすることで、希少価値を高めるためだと言っていた。
これは、タイミングとさじ加減を間違えれば、相手にされなくなってしまう
危険性があるが、一時の売上より、商品へのブランドを優先させるほうが、
先は明るいという戦略だと思う。
ブームを作ることができる位置にいるとしたら、
あえて、
ブーム手前のギリギリのラインで調整をかけること。
これも
重要なブランドマネジメントのひとつなんですね。