オランダ発のDENHAMというブランドが好き。
イタリア発のDESELも好きだけど、 メジャーになりすぎたり、
多店舗展開や量産化の流れだったり、
とりあえず、「DISEL」のロゴが入っていればという商品があったり、
そうすると、折角の良い製品もそのブランド価値が下がってしまう。
それが行き過ぎると、「Leeのスウェット状態」になってしまう危険性がある。
知る人は知っているという位置づけが、希少価値やブランド価値をアップさせる。
ただ、そのブランドをどう展開したいかによって戦略は変わってくる。
業種や扱う商品によって大きくその舵取りは変わるが、
「とりあえず、多くの人に知ってもらいたいのか」
「特定の人にだけ知ってもらいたいのか」
それによって、目先の5年、10年の売上が上がればいいのか、
それとも、50年、100年ブランドを維持できる状態にしたいのかの違いにもなってくる。
例えば、金沢の個店の飲食店。
金沢は、奥ゆかしさがあるのが売りでもある。
前に出るか、出ないかのさじ加減の上手い店が金沢には多い。
もっと知ってもらわなければいけない(自ら前に出たほうがいい)お店が、
知ってもらえていない(自ら前に出ていない)のは、損失。
もっと知られない(自ら前に出ない)ほうがいいお店が、
知られすぎている(自ら前に出る)のも、損失。
どう出るか。どう出ないか。
その判断を間違えると、一瞬にしてブランドは失墜し、
積み重ねてきた企業価値が吹っ飛ぶ。
先を見越した上での判断でありたい。
そして個人的には、
DENHAMは、出すぎない戦略であってほしい。