公園で一緒にシーソー遊びをしていて、
私が自分ばっかり上に浮かび上がりたがったら、
あなたはいつまで私と一緒に遊んでくれます?
— ノッティ・ブンボ
少なくとも、自分が今いる世界では、
元請け、下請けの関係で、
それが当然の想いで仕事をするとうまくいかないと
いうことがわかった。
これまでの組織形態では、縦型で上から下への流れが当然で、
それが別に悪いわけではないが、時代が変わるにつれ、
縦から横への変化が必要になっていると思う。
デザインや製品にしても、良いものをつくろうと思うと、
ヨコの立ち位置で、フラットに仕事をするほうが自然だし、
いいモノができると最近感じる。
仕事を取ってきた人が偉くて、それをこなす人が立場が弱いと
いうのは、何かおかしい。
プランナーがクライアントに提案して、
ディレクターがアウトラインを仕切って、
デザイナーがデザインする。
その場合、3者は常にフラットで
いいものをつくるという使命の元に
集まって、仕事をする。
ただ、決定権の権限はある程度明確にしておかないと、
方向がブレたり、しまりがなくなったりすると思う。
例えば、住宅会社の営業とデザイナーと現場監督と塗装職人は、
いい家をつくるというプロジェクトを達成するために、
その関係性はフラットであるべきだと思うし、
それは、形式上は元請け下請けであっても
意識はタテではなく、ヨコであるほうが
いいものはつくれると思う。
当事者それぞれの意識が一致していなければ、
アウトプットの段階でズレてくると思う。
そうなると、まずは
目的とコンセプトが大事なんだと思う。
それがしっかりしていないものは、
どこかおかしい。
車のデザインや性能でも
それらはもろに出てしまっている。
いいものなのか、それとも、どこかおかしいものなのか。
充分気をつけていきたい。