医業の世界では、一般の株式会社で当たり前のことが
当たり前ではないことが多々ある。
例えば、ホームページ。
厚生労働省は、「医療機関選択において情報が少ないため、
もっと医療機側から情報発信していこう」
と言っている。そのため、
医療機能情報公表制度も2007年から実施され、
住民に県単位で情報を発信している。
医療機関としても、より選ばれる医院づくりをするため、
WEBの必要性がより増してきている。
しかし、難しいことに
医業経営の場合、いろんなしがらみが絡み合っている。
その根源には、
医療は非営利であるという考えが根底にある。
実態は、営利となんら変わらない組織、収益構造であるのに、
形式上、非営利とされている。
だから、ホームページでも表現して良いことと、ダメなことがある。
その境目も法律だけでなく、地域の既成概念に囚われた団体の圧力により
阻害されることも業界では日常茶飯事。
ホームページを持っていないDr.に歩調を合わせて、
先端をいくこれからのDr.に歯止めをかける構造。
これが、今の医業業界の現状。
だから、クリニックのホームページもありきたりで、
自医院の強みをアピールすることが堂々とできない。
モラルが欠如して、医療行為で営利に走ることは当然
あっては行けないことだが、医業経営の構造上、
ひとりでも多くの患者さんに来てもらわないと、
経営は成り立たなくなってしまう。
そのための努力が適正に評価され、経営に反映されるような
業界構造に変化させる必要がある。