先日、あるピザ屋に入った。客席はランチ時間の休日ということもあり、観光客や女性客で満席である。お店は新店。1,500円という一般的な価格帯で一体どんなピザで出てくるのだろう。店内は、まだオペレーションに慣れていない感じが席に着くまでの数秒で感じられる。
前菜のサラダ。素材やボリュームもドレッシングソースも悪くないが、ポーションも至って可もなく不可もなくの普通。
メインのピザ。生地、具、焼きたて感も悪くなく普通に美味しいが、味もホールサイズも至って普通。
セットのドリンク。アイスティーは、市販の安いものかと感じさせる。
終了。
なんの感動もない。
別に店の雰囲気も悪くないが、この何とも言えない普通感がお店を出た後に不満となっていく。なんならもう一軒行こうかと思う物足りなさ。それは量の問題でもなく。そして、また行きたいとはならない。もう行かないだろう。
客の対応で一杯一杯になり、「喜んでもらいたい!」「笑顔になって帰ってもらいたい!」といった感じは伝わらずに、お店を回すこと、コナスことで精一杯。せっかくのOPEN時の絶好のタイミングに。何をしたくてこのお店を出したのだろうとさえ感じてしまう。そして、提供する側は、それで楽しいのだろうかと、余計なことまで考えてしまう。
ただ、決して悪意があるわけでなく、依頼者と受注者の間に、「盲目ポイント」があるのでなないかと思う。その「盲目ポイント」に気づかずに商売をしていたら、ある時、サーッとお客様が引いてしまう。だから「お客様目線」が大事だという言葉がある。そういう意味でも飲食店は、普段感じられる生の勉強の場である。
あまりネガティブな内容は書かないようにしているが、この感覚はとても重要で自らにも言い聞かせておきたいと思ったので書き留めておくことにした。
こう書いていると、「ペルケ」のピザが食べたくなってきた。
そして、「東山和今」にも早く行きたい!
※写真は文章と関係ありません。