最近の会社のスタンスを見ると、
大きく分けて二つあるんじゃないかと思う。
ひとつは、「売上を上げようとしている会社」
もうひとつは、「ブランド力を上げようとしている会社」
似ているようでこの二つには実際の行動(プロセス)に大きな隔たりがある。
前者は、HPや広告媒体、チラシなどを見ればそのスタンスは明らか。
前のめり気味に、割引やプレゼントや◯◯サービスなど、
目先ですぐに来てほしい、問い合わせてほしいとアピールしている。
会社は、必要固定費と返済原資を出すための粗利を求めることは当然で、
そのような行動をとってしまうのも自然な行動ではあるが…。
後者は、一見利益を出すためには遠回りな感じがするが、
実は急がば回れで、時間差があれど必ず結果がついてくる。
そもそも「ブランド力を上げる」とはどういうことか。
僕はこう思う、
「赤ちゃんを抱っこするような感覚」
大事に大事に、落とさないように、傷つけないように、力を入れすぎないように…
扱う。
ということじゃないかと。
それは、企業から発せられるFAX用紙一枚、電話の声ひとつ、書かれた文字ひとつ…
の扱いの積み重ねから創られる。
もし目先の売上を上げることに躍起になって、ブランドを雑に扱ってしまえば、
傷つき、そして、いずれ壊れてしまう。
BREST創業当初、当社について雑誌に載せていただく機会があった。
そのとき、ディレクターに取材いただき、200文字程度の文章が上がってきた。
僕がイメージしているそれとはあまりに違いがありすぎて、
結局自分で書き直した経験がある。
もしそのまま、ノーチェックで出されることを考えると怖い。
僕たちの仕事は、企業にとって非常に繊細かつ大切な部分について
お任せいただいている。
ということを肝に銘じたい。