大企業の場合、事業内容の幅を大きくとれることに対して、
中小零細企業、個人事業の場合、
事業内容をより1点に近づくようフォーカスしなければいけない。
それは、タグラインにも現れている。
例えば、
アサヒビール すべてはお客さまの「うまい!」のために
コスモ石油 ココロも満タンに
ホンダ The Power of Dreams
など、非常に抽象的な表現にしている。
なぜか。
大企業の場合、事業内容が社名を聞いたら大体イメージができるので、
あえて、事業内容や商品・サービスにフォーカスしたタグラインにせず、
大枠で万人に対応できる当たり障りのない、イメージを作るほうが
顧客層やターゲット領域に絞りをかけずに対応できるから。
では、中小零細企業の場合はどうか。
大企業と同じ戦略をとれば、社名が浸透していないのに、
さらにわかりにくい言葉をくっつけても逆効果になる。
自己満足にしか過ぎない。
ただ、ここで問題なのは、
事業内容(商品やサービス)を「うちは、これっ!!」って特定して絞れるかどうか。
フォーカスできる勇気があるかどうか。
どうしても、顧客の取りこぼしがないように、
あれもこれも、これもあれも入れこんでしまいたくなり、
結局ボヤケてしまう。
バーベキューの鉄板に、乗りきらないほど肉を山盛りのせても、
逆に焼けるのは遅い。
一度、肉を戻して、何をのせて焼くのかから考えていきたい。