仕事を頼む側、任す側になると、
「自分事」としてやっているか「他人事」としてやっているか
よく見えるようになる。
「自分事」としてやっている人は、どんどん成長するし、
期待以上の結果をもらたす。
「他人事」としてやっている人は、ミスも多く期待値を下回る。
これは、技術や要領以前のことで、
捉え方がどうかで、結果は想像がつく。
僕もお客様から依頼されると、頼まれる側、任される側になる。
みんなどちらの立場にもなりながら社会は回っているが、
「自分事」にするために、心がけていることがある。
ディレクターとして仕事をする時、1人で仕事をするわけでなく、
デザイナーやプログラマー、カメラマンなど数人のメンバーが
関わって進めることになる。
その時、お客様と直接合わないメンバーがいると、ディレクターが
ヒアリングしたことが情報源となる。
誰かから人伝いに聞いて仕事をすることになると、
伝え方を間違えると周りは「他人事」になりかねない。
だから、関わるメンバーも極力一度はお客様と会う機会をつくる
ようにしている。そして、出来る限り関係ないかもしれない情報も
伝えるようにしている。
一見、効率的ではないように見えるかもしれないが、
それ以上に大事な「他人事」から「自分事」への転化の意味がある。
ただ、
直接会ったりできなくても、直接頼まれなくても、間に誰か入っていても、
「自分事」にできる人がプロだと思う。
自分に直接頼まれていないからとか、会社からの指示だから
という認識で「他人事」になっているようでは、素人以下だろう。
さらに、
プロは、一見つまらなそう、小さい仕事を面白く、価値ある仕事にでき、
素人は、面白そう、大きい仕事を、価値ないこととしてしまう。