例えば、こう考えてみる。
前提
−−−
A=ブランド力がない。 B=ブランド力がある。
どちらも同じ商品。
−−−
A不動産屋がある物件を紹介すると、たいして魅力的に映らないのに、
B不動産屋が紹介すると、魅力的に映る。
A建築会社が建てると、他社だともっと良い物を作るのではと思うのに、
B建築会社が建てると、さすが先端と感じる。
セレクトショップAに置いてあると、目に留まらなかったものが、
セレクトショップBに置いてあると、おっ! と目に留まる。
雑誌Aに載っていると、欲しいと思わなかったものが、
雑誌Bに載っていると、欲しいと思う。
Aさんがデザインすると、たいして良く見えなかったものが、
Bさんがデザインすると、なぜか良く見える。
これがブランドだと思う。
(同じものなので極端だが)
じゃあ、
そこにあるものは、何か。
「期待値」
あの会社がすることだったら、
あの店が選ぶものだったら、
あの人がつくるものだったら、
と、
すでに勝負する前に、決着はついている。
同じものなのに、Aは損をして、Bは得をする。
じゃあ、
この期待値を相手に与えるにはどうしたらいいか。
要素はひとつではないと思う。
例えばそれは、積み重ねであり、バックボーンでもある。
それらが、イメージとなり、期待値として、
人の感覚にしみこまれる。
積み重ねは、一貫性やブレない姿勢であり、
バックボーンは、ストーリーや、基礎、
経歴や学歴だと思う。
学歴や経歴が一昔前より関係ない時代だと言われているが、
たしかにそのとおりだと思う。
いい学校を出たからといって、いい会社に入ったからといって、
幸せになれるかといえば、それはイコールではない。
ただ、
もし子供に、この時代に「なぜ勉強しなければいけないのかと」
聞かれれば、
期待値の話をしようと思う。