BRANDING | BREST Weblog / by Shuichi Miya - Part 3
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プランを書く、企画書をつくる、サイト構成を考える、

一見こうした仕事は、じっくり時間をつくってデスクで

煮詰めて考えないといけないと思われている。

でも、

ようやくまとまった時間が取れて、

いざデスクに座っても白紙のノートとPCから進まないとなる。

なので、

僕は、移動中やご飯を食べている時や、風呂に入っている時に、

アウトラインをイメージしておく。

「何かしながら」考えるようにすると、あとはデスクに座って

イメージを落としこんでいくだけで済むので、明らか効率的になる。

 

クライアント先で打ち合わせが終わって、事務所に戻ってデスクに座ってから

考えるのではなく、帰り道の車の中、電車の中で構想をまとめる。

これは、意識して癖にしていくと、よりスムーズになる。

 

考える作業って、以外と脳に負担をかけるようで、

何かしながら状態の時に、あまり考えたくない、切り離したい、

となったりするけど、慣れてしまえば、逆に快適になるじゃないかな。

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「関心のない人に関心をもってもらうようにする」のではなく、

「関心を持ってくれる人にさらに関心をもってもらうようにする」

そんな発想が大切ではないか。

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関心のない人にアピールするのは、お願い営業か、さらに進むと、

ストーカー行為になってしまい、より離れていってしまう。

 

ミニマリズムの流れからも見れるように、

ものを得ることで満足が得られた時代から、

心の充実が得られることが大切な時代へ変化した今だから、

「ライフスタイル」や「世界観」といった視点での訴求が、

”関心”へと繋がるキーになっている。

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余談になるが、個人的には、

「木」「革」「鉄」が好きで、それらをメンテナンスしながら、

気に入ったものだけを、長く使いたい派で、

どんどん新しいものを、というより、経年劣化を楽しみたい感覚。

野球部時代、グローブを毎日磨いていたことが根底にあるのかもしれない。

 

ビジネスシーンにおいても、

市場調査、マーケット分析から導かれる新商品の開発より、

”変態的こだわり”によって徹底してフォーカスされた新商品のほうが、

関心が湧く。

そこに今後を示唆する答えが隠れていると思う。

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その上で、

ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアを連動させ、

活用を図るほうが効果的だと日々の現場から感じている。

 

Three photos by Shuichi Miya

 

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独占のビジネスなんて、まずない。

少なからず同業やライバルがいる。

 

だから、その枠(カテゴリー)の中から”いかに外れてしまうか”

 

「戦わないという戦いかた」と弊社HPに書いてある。

勝負してしまえば、結局、

価格(相見積)やサービス(コンテンツや機能)や品質(クオリティ)などの

「比較」という部類に属してしまい、叩き合いになってしまう。

それは、結果的にお互いにとって、業界にとって、疲弊するだけ。

 

いかに、「比較」される場所から出るか(ポジショニング戦略)

 

そう簡単ではないことは、みんなわかっている。

ただ、抜け出す方法がある。

それは、多くなくても今いる自分達の「ファン」の中に答えがあるように思う。

みんなに好かれようとする必要はない。

「ファン」は自分達のどこかにその良さを見出して、

好きになってくれている、依頼してくれているわけで、

その”好きになってくれた良さ”に自ら気づいて磨きをかけていくことが、

次をつくっていくのだと思う。

 

自分達の特徴という”らしさ”に気づき、

(それは内側から見れば他との微妙な違いかもしれないが)

そして、

適切な形で”露出”できるか、”伝え”られるか、

その表現とさじ加減(ブランディング)のお手伝いが私たちの仕事だと思う。

 

p.s.

事務所から徒歩10分で代官山TSUTATAに来れる

(えっ、えっ、なんて!?)と、昨日教えてもらう。。。

大切なことはいつも、身近なところに。

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あらゆるモノで溢れている。

安いものから高いものまで、

欲しいものから、それに似ているものまで、

選択肢の自由は多い。

 

その中で、何を基準に「それを買おう」と思うのか。

性能やデザインや価格などの条件を前提として、

結局は、

「モノ」の背景にある”世界観”で買っているのではないか。

だから、作り手の想いを打ち出したり、

ストーリーづくりが大事だと言われたり、

お店づくりにお金をかけたりする。

 

「その商売、

モノを売ろうとしているのか、

世界観を伝えようとしているのか」を問うと、

見え方が変わってくる。

 

テイストや考え方やセンスや感覚が自分と合うから、

その会社がつくるもの、出すものだったら間違いないと。

なんなら、世界観が合うブランドだったら、

モノの性能やデザインを目にしなくても、手にしなくても

予約が入り、勝手に売れていく。

 

だから”世界観”をつくれるか、いかに伝えられるかが、

売れるか売れないか、買ってもらえるか買ってもらえないかの

分岐のキーになってくるんだろう。

 

例えば、イタリアのバイクメーカー「DUCATI」が、

2015年型「DUCATI Scrambler」を発売したが、

その”世界観”を伝えるために、イメージ映像やイベントなど、

様々なプロモーションを行っている。

世界観に影響されやすい僕は、

二輪免許を持っていないのに、Scramblerがほしいがために、

免許センターに行こうか → そして、バイクに乗って山に行く

そんな妄想思考になったりする(笑)

 

それは、さておき、

資金力ある会社やブランドでもそれだけ、世界観を知ってもらうために

あらゆる努力をしている。

ただ、同じことを小さな会社がやろうとしても上手くいかない。

だから、向こうからきてもらえるような、ネタやキービジュアルなどの

フックが必要となる。それは、今の事業を深堀りしないと見つけられない。

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目黒オフィス近くの「COWBOOKS」も、そんな世界観を上手く伝え、

全国から人が集まってくるお店のひとつだろう。

先日金沢の本屋でたまたま表紙が目について買った

100の基本」という本も、偶然にもCOWBOOKS代表が書いた本だった。

そうやって、勝手に寄ってきてもらえる考え方が僕達が目指す

ブランディングの根底にある。

DSC_1662 (1)Photo:2011.08.02 Milano,Italy

 

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こんな話を最近よくお客さんとする。

 

大人数の人を笑わせ、場を盛り上げるのが得意な人がいる。

自分がその人に憧れて努力したところで、結局、

もって生まれたそれが得意な人には勝てないし、なれない。

けれど、

 

その人にはない、自分にしかない”らしさ”は、どこかにあるはずだから、

その”らしさ”に気づいて、フォーカスし、うまく表現できるかどうかじゃないか。

 

周りとの比較や勝負で、自らを位置づけて時を過ごしてしまうほど

勿体無いことはない。

人も企業も同じで、その”らしさ”に気づいて徹底している人や企業はどんどん魅力が出る。

そして、なぜか近寄りたくなるオーラを纏っていく。

 

「コンセプトを考える」、「戦略を立てる」。

時として、外的要素を用いて何かを付け加えようとしている。

しかし、

 

本来はその逆で、そぎ落としの作業であり、工程の中で、

”何をしないか”を決めなければいけない。

新規事業だといって、新しい何かを他人の森に探しに行くのではなく、

自分ちの畑に、その足元に、”種”  が土をかぶって埋もれていることに気づきたい。

それが、靴の底で踏んでいて見えないだけかもしれないから。

 

「何かをする」ことより「何かをしない」ほうが勇気がいる。

「何かをしない」と決めない限り、群衆の中に埋もれてしまい、

魅力が出るどころか、存在さえしないも同然となる。

 

他人の何かを自らに加えようとしたところで、

魅力(惹きつけられるもの)は生まれない。

 

今、目の前にあること、すでに持っているものに集中する中から

未来は開けていくのだろう。

 

p.s.

もうビアガーデンの季節か。

夏を感じさせるこの時期の夕方、風の匂いが好き。

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Photo by 2012.08.28 Praha

 


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