制作において、
ディレクターからデザイナーに具体的な指示をすることは、
まだ見ぬ発想を奪ってしまう可能性がある。
また感覚の押し付けにもなってしまう。
しかし、それはひとつ間違えば、
多大な時間のロスとミスマッチを生む危険性を含んでいる。
お客様からのヒアリングの段階でも、
こんな風に、こんな感じでと、”あえて”お伝えされない場合がある。
制作側のまだ見ぬ発想を奪ってしまいたくないからという、含みがそこにはある。
ただ、ひとつ言える大事なことは、
感じる感覚はどんなに拙くてもできる限り言葉にし、
わかり得る情報はすべて伝える・出すということ。
そこから新たな「道すじがみえて、つくられる」ということだと思う。