BREST Weblog / by Shuichi Miya - Part 81
BLOG by Members
1017

公園で一緒にシーソー遊びをしていて、

私が自分ばっかり上に浮かび上がりたがったら、

あなたはいつまで私と一緒に遊んでくれます?

— ノッティ・ブンボ

少なくとも、自分が今いる世界では、

元請け、下請けの関係で、

それが当然の想いで仕事をするとうまくいかないと

いうことがわかった。

これまでの組織形態では、縦型で上から下への流れが当然で、

それが別に悪いわけではないが、時代が変わるにつれ、

縦から横への変化が必要になっていると思う。

デザインや製品にしても、良いものをつくろうと思うと、

ヨコの立ち位置で、フラットに仕事をするほうが自然だし、

いいモノができると最近感じる。

仕事を取ってきた人が偉くて、それをこなす人が立場が弱いと

いうのは、何かおかしい。

プランナーがクライアントに提案して、

ディレクターがアウトラインを仕切って、

デザイナーがデザインする。

その場合、3者は常にフラットで

いいものをつくるという使命の元に

集まって、仕事をする。

ただ、決定権の権限はある程度明確にしておかないと、

方向がブレたり、しまりがなくなったりすると思う。

例えば、住宅会社の営業とデザイナーと現場監督と塗装職人は、

いい家をつくるというプロジェクトを達成するために、

その関係性はフラットであるべきだと思うし、

それは、形式上は元請け下請けであっても

意識はタテではなく、ヨコであるほうが

いいものはつくれると思う。

当事者それぞれの意識が一致していなければ、

アウトプットの段階でズレてくると思う。

そうなると、まずは

目的とコンセプトが大事なんだと思う。

それがしっかりしていないものは、

どこかおかしい。

車のデザインや性能でも

それらはもろに出てしまっている。

いいものなのか、それとも、どこかおかしいものなのか。

充分気をつけていきたい。

1011

上高地に行ってきました。

R0011294

これまで、景色や自然を見ても感動やどこか衝撃を受けたような

感覚はなかったのですが、

ここ上高地は、そのすばらしさを存分に感じさせてくれます。

すべてが、一枚の絵になる風景は圧巻でした。

0929

会社に勤めていたときは、

見積ひとつ提出するもの、

金額交渉になっても、

出して話をするのは担当の自分でも、

すべて所在は会社にあった。

「会社としてこれが限界です」

「上司と相談してきます」

「本部に上げてみないと」

それが、雇われなくなると

全て自己にかかってくる。

金銭的なことだけでなくても

良いこと、悪いこと、うれしいこと、くやしいこと

すべてが自分にかかってくる。

でもそれが、したかった。

うれしさも、くやしさもそのブレ幅は半端ではない。

だから、もっと信用をつけていきたい。

そのためには、実績をつくらなければ。

実績をつくるには、

今目の前にあることに全力を出す。

0927

商売の基本として「安くていいもの」というのがある。

たとえば、最近ユニクロでも森下公則とのコラボでアイテムをリリースしていたり、

ジル・サンダーのコレクションを「+J」が間もなく発売されようとしたりしている。

森下氏のユニクロアイテムにしてもユニクロのタグは一切ついておらず、

独自のブランドの価格からすると、数分の一の金額でその質感を味わうことができる。

オリジナルブランドとコラボブランドとの違い(値段の差、価値の意味づけ)を

出すことが今後難しくなるくらいのことがおきている。

人は割安感を感じた時に、購買意欲がかき立てられる。

飲食にしても、そう。

例えば、プラチナポークを使ったカツ丼が500円だったら割安感を感じる。

ただ安いからというわけではなく、3万円の懐石料理が一見すると高いと感じても、

その使われてる素材や調理方法、伝統や飲食空間を聞いたり感じたりすると

安いと感じることもある。

トヨタのレクサスが国内では高級ブランドとして販売されているが、

それが世界基準でみると、それだけの創りと質感で1,000万円でも

他メーカーのそれと比べると割安感を感じることと同じ。

要は、その値段だけみて安いとか高いとではなく、

他と比べてみてどうかという問題になってくる。

洋服や飲食や車、住宅などは、比較対象が実生活の中であるのに対して、

デザインやアート、ソフトウェアコンテンツなどにおいては、

その比較対象が同様でないため、価値判断が難しくなってくる。

そのため、伝える方法が重要になってくる。

なぜ、その値段なのか、どういう工程を経ているのか、制作にかかるコストはどうなのか。

これからは、商品やサービスを外に向かって伝える「伝え方」が経営を左右すると思う。

当然、モノが良いということが前提で。

0923

今のやっている方向性が正しいかどうか、

また、

社会の中でその役割を果たすべきなのかどうかの

判断のひとつとして、

「心が躍っているかどうか」

「わくわくするかどうか」

を念頭に置いている。

これがなくなってこなす仕事になった瞬間にBRESTは機能不全となる。

だから、常に新しいことにチャレンジしていきたい。

PAGE TOP