BREST Weblog / by Shuichi Miya - Part 46
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0721

石川県白山市の金城大学近くにある創業37年の食堂

「北野食堂」に行ってきました。

住宅街の一角にある、この佇まい。只者ではない。

 

facebookで知り、興味が湧きドキドキしながら、入ると…

外観同様、内観も昔のいわゆる食堂そのまま。

メニューは、丼物から麺類、オムライス、カレーと豊富な種類。

その中から頼んだのは、カツ丼。

しかし、カツ丼の普通盛りは食べれる自信がなく、カツ丼小で(恥)。

写真奥がカツ丼普通で、手前がカツ丼小。

全然普通でも小でもないし笑

ちなみに、大盛りは80円増しで普通よりさらに大きい丼に詰め込まれる。

普通サイズでカツ丼760円也。

ここで気になったのが、

これだけ目立たない住宅街の一角にありながら、

次から次とお客さんが来ている。

その理由はひとつ、

「コンセプトが統一され、クチコミされやすい」

ということ。

もし、

建物外観や内装がキレイだったら。

値段が高かったら。

美味しくなかったら。

立地が目立つところだったら。

ボリュームが中途半端だったら。

37年も続いていないだろう。

店内にいる隣のお客さんとも

「おー、これはヤバいな〜」と盛り上がること請負。

しかし、食べた後の仕事効率が悪化することも請負。

0709

独立した時は、経験も実績も事務所規模も人も金も何一つなかった。

あるのは、”俺はいける”、”俺がいけなくて誰がいける”

という根拠のない自信だけ。

周りから見れば、何にもない僕を疑いの目で見たり、

しょぼい事業だと思われたり…、そんなことは人に会う度、

直接言葉で言われなくても、雰囲気や言葉のニュアンスで敏感に感じた。

自分に引け目があったのかもしれないけど、やはりそれはあった。

 

逆に、何もない僕の可能性を信じて応援してくれたり、

仕事を任してくれる方々もいた。

その一つ一つが勝負で、ひとつでも大したことないと思われればそれで終了。

先はない。

 

”自分は人とは違う”と言い聞かせなければ、やっていけない心理状況にあった。

”人と同じだ”という尺度で考えていれば、おかしくなる。

 

それが月日が経過してくると、自分では何ら今も当時も変わらないと思っていても、

自然と変わっていたりする。

知らないうちに一つの行動に周りを気にしてみたり、

今ここでアクションをおこさなければ次はないと思っていても、

顰蹙を買うのではないかと心配してみたり、

発想が無難になったりしているかもしれないとふと感じる。

 

「顰蹙は金を出してでも買え」という言葉は、見城徹さんのエッセイ帯コピー。

 

普通にしていれば、顰蹙を買うことはない。

けれど、同時に次のステージも未来もない。

 

ということを心に留めておきたい。

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